2025年9月– date –
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体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】自己責任で終わらせないでほしい
──夫の暴言の根っこには、義父の影があると思うから 夫が2回目のカウンセリングを受けたあと、自分の過去とも向き合ったという報告をくれました。 私は真っ先に、「義父の影響について話したのかな」と気になりました。なぜなら、夫が私に向かって言った言... -
体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】閉ざされた世界で、誰にも気づかれずに壊れていった私
私はずっと、自分が我慢しすぎなのかと思っていた。 でも今ようやく、はっきりとわかる。 あの空間は、牢屋だった。誰にも助けを求められない、閉ざされた牢屋だった。 あなた(夫)は、幼少期に辛い経験もしたかもしれない。 でも、そのあとには他の人と... -
体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】変わり始めた夫とした約束
カウンセリングを受けたことで、これまでの自分の言動に向き合い、謝る言葉を口にした夫。 自分の過去を語り、「変わりたい」と話す姿に、私は少しずつ気持ちが揺れ動いた。 でも私は、もう言葉だけでは動けない。 だから、彼といくつかの約束をした。 そ... -
体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】「変わるかも」という希望と「変わらないかも」の不安
――「俺、カウンセリングに行ってみようと思う」―― その言葉を聞いたとき、私は一瞬、信じられない気持ちになった。 けれど同時に、「ようやくここまで来た」と、長く閉ざされていた扉が少し開いたような気もした。 深く謝る夫の姿に、驚いた 初めてカウン... -
体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】論理で武装する人は、心に触れられるのか?──カウンセリングにかける希望と疑い
私の夫は、感情をあまり表に出さない。 どんな話題でも、すぐに「正しさ」で返してくる。 私は苦しかった。でも、彼は言う。 「そんなつもりはなかった」 「誤解させたなら申し訳ない」 「論理的に考えれば、こういうことだよね?」 それは一見、冷静で大... -
体験談
【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】夫が、初めて自分を見つめた
――「知花の通っている心療内科で、俺も見てもらえないかな?」 そう言われたとき、私は驚いた。 夫がそんな言葉を口にするなんて、想像もしていなかったからだ。 彼が言った理由はこうだった。 「俺を見てもらうことで、知花に役立てるかもしれないと思っ... -
体験談
【第8章|家庭内別居を始めた日】家庭内別居は静かに心を壊していく
―声もなく、会話もなく、ただ日々が過ぎていく中で― 家庭内別居という言葉は、一見「平和的な距離感」のようにも聞こえるかもしれません。 確かに大きな喧嘩や暴力があるわけではない。 でもその“静けさ”が、何よりも心をむしばんでいくことがあります。 ... -
体験談
【第8章|家庭内別居を始めた日】親にも言えない、本当の気持ち
「大丈夫」って、何度も言ってきました。 本当は、全然大丈夫じゃなかったのに。 今も、親には本当のことを言えていません。 安心させたかった。迷わせたくなかった。 私の親は、どちらかというと「ちゃんとした家庭」にこだわる人でした。 近所や親戚の目... -
分析
「親を否定できない人」が加害性に気づけない理由
◆ 1. モラハラは“学習された関係性”である モラハラ的な言動は、突然出てくるものではありません。 多くの場合、それは幼少期からの家庭環境で“学んで”きたコミュニケーションのスタイルです。 怒鳴る、否定する、上から目線で諭す。 それが「正しい」「普... -
体験談
【第8章|家庭内別居を始めた日】逃げたら負けじゃない、自分を守る選択
「逃げたら負け」と思っていました。 ちゃんと話し合わなきゃ、向き合わなきゃ、そうじゃないと自分が間違っている気がして。 でも、それはずっと、自分をすり減らす日々の繰り返しでした。 同じ空間にいるだけで、息が詰まるようになっていった 私が苦し...