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【第3章|産後の孤独と自己否定】育児の喜びを、誰にも共有できなかった
赤ちゃんが初めて笑った日、指をぎゅっと握ってくれた日、寝返りを打った日、ひとつひとつが驚きと感動にあふれていました。 でも── その小さな「うれしい」を、私は誰にも話すことができませんでした。 転勤族の妻として、孤独な育児のスタート 私は転勤... -
【第3章|産後の孤独と自己否定】育児中、自分が壊れないように、感情を殺した
喜びも、怒りも、寂しさも──感じないようにしていた 赤ちゃんが泣き止まない夜、 ミルクを吐いて何度も着替えさせた朝、 ひとりで抱えて過ごす毎日。 最初のうちは、涙が出るほどしんどくて、「どうして私ばっかり…」と何度も思っていました。 けれど、あ... -
夫が義父を庇う理由と、その背景にあるもの
1. はじめに:なぜ同じ価値観を繰り返すのか? 夫の言動には、義父と非常に似た部分が多くありました。 それは「否定や口出しを愛情だと信じる価値観」。 しかし、その根本にどんな背景があるのか、私にはずっと疑問がありました。 2. 否定=愛情と思う価... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】意図がないのに、なぜ私はこんなにも傷つけられてきたのか
― 「ごめん、そんなつもりはなかった」の繰り返しに壊れていった私 「意図はなかった」 「そんな風に受け取ると思わなかった」 「傷つけるつもりはなかったんだよ」 彼の口から何度も繰り返されてきた言葉たち。 それを聞くたび、私は心の中で叫んでいまし... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】夫の思う愛情と、本来の愛情を教えた日
「俺は、君を大事にしてたつもりだった」 「 言わなかったら君が損すると思って伝えてた。 それが愛情だと思ってた。」 夫は何度もそう言ってきた。 彼の中では、「良かれと思って」「君のために」「損しないように」―― そういった“合理的な思いやり”が... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】子どもがくれた、無償の愛だけが救いだった
—— 疲れ果てた私を、ただ見て、ただ抱きしめてくれた存在 あの頃の私は、心がすり減る音を聞きながら毎日を過ごしていた。 頑張っても「当たり前」だと言われ、 疲れたと口に出せば「言い訳をするな」と返される。 感謝もねぎらいもなく、 ただ「努力が足... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】普通の家族を夢見ていた自分に気づいた
—— いつか自然に、笑い合える日が来ると信じていた 「どこにでもある、普通の家族でいい」 そう願っていただけなのに、 それすら手に入らない日々が続いていた。 無理をしていた。 我慢していた。 でもそれは、「がんばればきっと、家族は自然にまとまって... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】家族の時間が怖くなった理由
—— 楽しいはずの時間が、私には苦行だった 「家族の時間が一番の癒し」 きっと多くの人が、そう信じて疑わない。 でも私にとって、いつからかその時間は、 “逃げ出したいほど苦しいもの”に変わっていった。 「座ってるだけでしょ?」の一言が、心に刺さっ... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「頑張ってるのに、報われない」 ― 私が心をすり減らしてまで続けた理由
優しくなろうとした。理解しようとした。 でも、返ってくるのは「足りない」と言われる毎日だった。 頑張った。できるだけのことはしてきた。 「もっとわかってあげよう」「相手にも事情があるはず」 そう思って、私はずっと頑張ってきた。 会話の糸口を探... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「大切に思っていたから」という言葉が、私を縛った
「大切に思っていたから」の本心は? 「大切に思っていたから」「困らないようにと思って言っただけ」 そんな言葉を、私は何度も受け取ってきた。 優しいように見えるその言葉に、私はいつも違和感を覚えていた。 なぜだろう。なぜ「大切にされている」は...