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【第1章|はじまりの違和感】「ありがとう」「ごめんね」が言えない人と暮らすこと
「いちいち、そういうのはいらない」と言われた日 結婚して間もないある日。 食事の準備をしていた私に、夫が食器を出してくれた。 反射的に「ありがとう」と口にした瞬間、返ってきたのはーー 「いちいち、そういうのはいらない」 少しでも感謝の気持ちを... -
モラハラかもしれない。我が夫の特徴
「もしかして、これってモラハラ?」 そう思い始めたのは、結婚してしばらくしてからのことでした。 表面上は穏やかで理屈っぽく、正論を好む夫。でもその言葉の裏に、私はいつも責められているような、否定されているような気持ちを抱えていました。 この... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「論点をずらすな」と言われ続けて
―― 私が言いたかったことは、いつもすり替えられていった。 「論点をずらすな」 「その言葉はおかしい」 「もっと本を読んでこなかったの?」 ただ、気持ちを伝えたかっただけなのに。 心の中で起きたことを話そうとすると、言葉の揚げ足を取られる。 話の... -
【第1章|はじまりの違和感】一緒にいる方が寂しい「なぜ私と結婚したの?」—知ろうとしなかった夫への疑問と寂しさ
私のことを知ろうとしなかった夫 結婚生活の中で、私はずっと疑問を抱えてきました。 好きな相手や大切に思う人のことは、自然と知りたい、理解したいと思うものだと信じていました。 でも、夫は違いました。 夫は私のことを知ろうとしなかった。 いつも自... -
【第1章|はじまりの違和感】声を上げられなかった理由
おかしいと思っても、言葉にできなかった 私はずっと、声をあげられなかった。 おかしいと思っていたのに、何も言えなかった。 「ありがとう」も「ごめんね」も言えない人と暮らしながら、 苦しいと感じることがあっても、それを「苦しい」と言葉にするこ... -
【第1章|はじまりの違和感】鬱陶しいから話しかけるなと言われた日
知らない土地、ひとりぼっちの始まり 結婚後すぐ転勤族の妻となった私は、慣れない土地での生活を始めたばかりでした。 家族も友達もいない場所に、たったひとり。 頼れるのは夫だけでした。 最初の2週間くらいは、新しい環境に慣れることでいっぱいいっぱ... -
大切なことを伝えたのに届かなかった想い ~新婚の兵庫で感じた孤独と気づき~
結婚してすぐの頃は、「夫婦は一緒にいるだけで幸せ」と信じていました。 けれど、知らない土地で始まった新婚生活は、思っていた温かさとはまったく違うものでした。 結婚して3ヶ月目、兵庫での孤独 引っ越し当日、夫は別人に変わった 結婚して3ヶ月目... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「頑張ってるのに、報われない」 ― 私が心をすり減らしてまで続けた理由
優しくなろうとした。理解しようとした。 でも、返ってくるのは「足りない」と言われる毎日だった。 頑張った。できるだけのことはしてきた。 「もっとわかってあげよう」「相手にも事情があるはず」 そう思って、私はずっと頑張ってきた。 会話の糸口を探... -
【第1章|はじまりの違和感】無視されたことと言葉を失っていく日々
「無視されたわけじゃない」と言われても、私は確かに“ひとり”だった 「無視してたわけじゃないよ」 夫は、そう言うかもしれません。 実際、彼はただ“自分の時間”を大切にしていたのだと思います。 仕事から帰ると、すぐにゲーム機を手に取りプレイする。... -
【第1章|はじまりの違和感】産後の変化と、深まる心の距離
―「変わってほしい」と願いながら、それでも変わらなかった現実と、自分を守る選択― 出産という大きな出来事は、私にとって命をかけた体験でした。 眠れない夜が続き、身体も心も限界だったあの時期。 「大変だったね」「ありがとう」 その一言が、どれほ...