最近、夫が朝ゆっくり家にいることが増えた。
以前は朝イチで出ていってくれたから、
短い時間でも、家の中に“静けさ”があった。
その静けさの中で洗濯をしたり、コーヒーを入れたりしていると、
「やっと自分の呼吸が戻ってきた」と感じる瞬間があった。
今思えば、それが私の心の安全地帯だったんだと思う。
でも最近、夫が家でのんびりしている姿を見ると、
理由のわからないモヤモヤやイライラが湧いてくる。
陽登と楽しそうに話していても、
「いい父親になってるじゃない」と素直に思えない自分がいる。
たぶん私は、夫が“何をしているか”ではなく、
“夫が近くにいる空気そのもの”に疲れているのだと思う。
どんなに穏やかに見えても、
長年の緊張の記憶が、私の体に染みついている。
それがふとした瞬間に、警報のように鳴り出す。
私はただ、静かな朝がほしい。
誰の顔色も気にせず、自分のリズムで動ける時間がほしい。
それだけで、ようやく「今日をやっていける」と思える。
そんなささやかな願いが、
“家にいる夫へのイラッとした感情”として現れているのかもしれない。
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