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【第1章|はじまりと違和感】否定されるのは嫌なのに、否定はしてくるあなた

― 私だけが責められる関係に、息が詰まっていった ―

「それ以上言うな」

そう言って手を出すような仕草を見せたのは、

私があなたのミスを一言、口にしたときだった。

私はただ、「こうだったみたいだよ」と伝えたかっただけ。

責めたかったわけじゃない。

でもあなたは、即座に不機嫌になり、遮ってきた。

目次

自分が言われるのは嫌。

でも、私には言ってくる。

あなたは、自分のミスや指摘にとても敏感で、

少しでも否定されると強く反応する。

キッパリと絶対言わせないと言う様子で。

でもあなたは、私に対しては違った。

私のミスや言い間違いは、遠慮なく責めた。

繰り返し、じっくり、時には小さなことでさえも。

私の中にできていった“ルール”

何度か同じことがあって、私は決めた。

もう、あなたのミスを指摘するのはやめよう。

怒られるのも、睨まれるのも、怖かったから。

だけどその選択は、

私の中にひとつの“構図”を作った。

―― あなたは責めてくる。私は黙る。

―― あなたは不満をぶつけてくる。私は受け止める。

そんな一方通行な関係が、

私の心の中に小さな不満を積み重ねていった。

「嫌がることは、したくない」

それでも、苦しかった

私は本当は、怒りをぶつけたかったわけじゃない。

ただ、気づいたことをそのまま伝えたかっただけ。

間違ってることを、冷静に「そうじゃないかも」と言いたかっただけ。

でも、あなたの嫌がることはしたくなかった。

だから我慢した。

何度も、何度も、飲み込んだ。

だけど、私のミスをとことん責めてくるあなたを見るたびに、

私の中に湧いてくる不満を、どうしても消すことができなかった。

終わりに ― 沈黙が優しさだとは思わないで

私は黙った。

あなたを責めない選択をした。

でもそれは、優しさじゃなかった。

ただ、怖かっただけ。

ただ、もう疲れてしまっただけ。

私ばかりが責められる関係の中で、

私の気持ちがすり減っていったこと。

あなたは、気づいていますか?

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