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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】静かに、でも確実に、心は壊れていった

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崩壊は、突然ではなかった

私の心が壊れたのは、ある日突然ではありませんでした。

何か大きな事件があったわけでも、誰かにひどい言葉を投げつけられたわけでもない。

むしろ、毎日は淡々としていて、日常は「平穏」とすら呼べるほどだったのです。

でもその静けさの中で、私は確実に、ゆっくりと、自分を失っていきました。

些細な言葉、繰り返される態度

「それ、違うんじゃない?」

「そんなこともわからないの?」

夫からの言葉は、決して怒鳴り声ではありませんでした。

でもその一つひとつが、私の中の何かを削っていった。

些細な指摘、上から目線のアドバイス、呆れたようなため息。

「また間違えたのかもしれない」「また怒らせたかも」

そんな不安を毎日抱えて、私は何も言えなくなっていきました。

笑うことが減った、話すことが怖くなった

夫との会話が怖くなっていました。

言葉を選びすぎて、何を話せばいいのかわからない。

笑顔も減っていった。

表情を作ることさえ面倒になり、人と目を合わせるのも苦しくなった。

「自分らしくいる」って、どういうことだったっけ?

わからなくなっていく日々に、心がどんどん重くなっていきました。

壊れたことに気づかせない壊れ方

誰にも心配されないように、私は「大丈夫なふり」をしていました。

家事も育児もこなして、外では笑って、ちゃんと生きてる風に。

でも、誰かの前で涙が止まらなくなった夜。

理由もないのに、何もしたくなくなった日。

「ああ、私の心はもう壊れてるんだ」

そうやって、自分で気づくしかなかったのです。

小さな違和感を、見逃さないで

壊れる前には、必ず「違和感」がありました。

あれ?何で私、こんなに緊張してるの?

何でこんなに、疲れてるんだろう?

でも私はそのサインを「気のせい」にしてしまった。

それが積み重なって、自分の輪郭ごと消えていったのだと思います。

心を取り戻すには、「自分を信じる」ことから

今、私は少しずつ、心を取り戻しています。

誰かの顔色じゃなく、自分の気持ちを大事にするようにしてる。

怖くても、不安でも、まずは「私がどうしたいか」を考えるようにしている。

自分の内側に耳を澄ませること、それが私にとっての回復の一歩です。

まとめ

心は、音もなく静かに壊れることがあります。

気づいたときには、何も感じられなくなっていたり、笑えなくなっていたり。

だからこそ、自分の心の声に気づくこと、自分の違和感に耳を傾けること。

それが、心を守るためにいちばん大切なことだと、今の私は思っています。

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