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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「大切に思っていたから」という言葉が、私を縛った

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「大切に思っていたから」の本心は?

「大切に思っていたから」「困らないようにと思って言っただけ」

そんな言葉を、私は何度も受け取ってきた。

優しいように見えるその言葉に、私はいつも違和感を覚えていた。

なぜだろう。なぜ「大切にされている」はずなのに、こんなにも息苦しいのだろう。

「大切だと思うからこそ、知花が困らないように、どこかで行き詰まって苦しい思いをしないようにと、色々言ってしまった」

ある日、こんなメッセージを受け取った。

大切は誰のための言葉?

だけど私は、それが本当に私のためだったのかどうか、ずっと疑問に感じていた。

本当に私のことを思っての言葉だったの?

そうじゃなくて、

私が困ったり、失敗したりすることで、あなた自身が困らないようにするためだったんじゃないか

――そんなふうに感じてしまっていた。

私が自分で選んで、失敗したら。

その瞬間、あなたの中にある“正しい世界”が揺らぐ。

私の判断や行動が、あなたの価値観や安心を壊すことになる。

だからこそ「失敗させたくない」と言いながら、

実はあなた自身の世界を守るために口出ししていたのではないか──そう思えてならない。

そうだとしたら、それは「大切にされていた」のではなく、

**「管理されていた」**という感覚のほうが、私にはしっくりくる。

私の人生を思っての言葉ではなくて、

あなた自身の不安を消すための言葉だったのかもしれない。

私は、ずっとそう考えてしまっている。

あなたの頭の中には、無意識のうちに

いつも**「自分の世界を守ること」が中心にあるのではないですか?**

あとがき

愛情の言葉は、ときに鎖になる。

それがどんなに優しい声色でも、どれだけ「君のため」と繰り返されても、

そこに私の意思や選択がなければ、それは支配に近づいてしまう。

本当に大切にするというのは、

その人の“人生を信じて待つ”ことなんだと、私は思う。

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