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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】「頑張ってるのに、報われない」 ― 私が心をすり減らしてまで続けた理由

優しくなろうとした。理解しようとした。

でも、返ってくるのは「足りない」と言われる毎日だった。

目次

頑張った。できるだけのことはしてきた。

「もっとわかってあげよう」「相手にも事情があるはず」

そう思って、私はずっと頑張ってきた。

会話の糸口を探して、相手が気分を害さないように言い方を工夫して、

何度も何度も、自分の気持ちをやわらかく、丁寧に、伝えようとしてきた。

怒らないように。責めないように。

“ちゃんと伝わるように”って、すごく神経を使って、慎重になって。

いつだって私は、「あなたを傷つけたくない」って思ってた。

だけど、返ってきたのはいつも同じ言葉だった。

「話が長い」

「結局何が言いたいの?」

「その言葉はおかしい」

私が何を言っても、どんなに言葉を選んでも、

最終的には「お前の言い方が悪い」にたどり着いてしまう。

そして私はまた、「じゃあどう言えばよかったんだろう」って、自分を責める。

「伝え方が悪い」って、そんなに私が悪かった?

怒りをぶつけたわけじゃない。

言い方を強めたわけでもない。

むしろ、どんなふうに話せばいいのか、毎日、毎回、悩んでた。

それでも、うまくいかない。

何も伝わらない。

こっちが折れて、気を使って、工夫しても、相手は何も変わらない。

「頑張ってるよ」って、自分に何度も言い聞かせた。

だけど、心のどこかで思ってた。

「こんなに頑張ってるのに、なんで私はこんなに苦しいの?」

「どうして、私はずっと“足りない”って言われ続けるの?」

報われない努力には、終わりを決めてもいい

たぶん私は、「変わってくれるかもしれない」という期待にしがみついていた。

「もう少しうまく伝えられたら、今度こそ分かってもらえるかもしれない」と。

でも、違った。

いくら頑張っても、相手が“受け取る気がない”なら、どれだけ丁寧に伝えても届かない。

むしろ、こちらだけがすり減って、心のエネルギーがなくなっていく。

努力が報われないと気づいたとき、心に線を引いてもいい。

「私はもう、これ以上傷つきたくない」と、自分を守ってもいい。

最後に

あの頃の私は、「頑張れば報われる」と思ってた。

でも今ならわかる。

頑張ることは大事だけど、「誰に対して頑張るか」はもっと大事だったんだって。

私の努力を、「そんなの当たり前」としか思わない人のために、

これ以上自分をすり減らさなくていい。

少なくとも、私はそう自分に言ってあげたい。

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