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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】夫の思う愛情と、本来の愛情を教えた日

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「俺は、君を大事にしてたつもりだった」

「 言わなかったら君が損すると思って伝えてた。

 それが愛情だと思ってた。」

夫は何度もそう言ってきた。

彼の中では、「良かれと思って」「君のために」「損しないように」――

そういった“合理的な思いやり”が愛情だと信じて疑わなかった。

でも、それは彼にとって都合のいい愛情だった。

私は、違う愛情を知っていた

私が知っていた「愛情」は、

命令でもコントロールでもなく、

「相手の心を大切にすること」だった。

言い方を選ぶこと。

相手の尊厳を守ること。

沈黙の中にも安心が流れるように寄り添うこと。

「愛してるから、怒鳴った」

「お前のためを思って、制限した」

それは違う。

それは**“愛に見せかけた支配”**だと、私は気づいていた。

私は、愛情の意味を“説明”し続けた

「それは私のためじゃなくて、あなたの不安を解消したかっただけじゃない?」

「私が困る姿を見たくなかったんじゃなくて、“自分が困るのが嫌だった”んじゃない?」

そう言っても、夫にはなかなか伝わらなかった。

でも私は、諦めなかった。

何度も、繰り返し、心が壊れながらも伝え続けた。

「本当の愛情って、

 相手を思い通りにすることじゃなくて、

 相手の意思を信じることだよ」

彼は変わったのか?まだ、わからない

夫は今、ようやく「自分のやってきたことは違ったかもしれない」と言い始めた。

それは、大きな一歩。

でも、それは“理解”ではなく“反省”の段階だと思う。

愛情は、知識ではない。

態度で伝えるものだから。

私は、自分の感覚を信じてよかった

私の感じていた「おかしい」が間違っていなかったこと。

私が知っている「愛情」が、ちゃんと“本物”だったこと。

それを、私は、自分の言葉で夫に伝え続けてきた。

もしかしたらそれは、

彼にとって「本来の愛情」に初めて触れた瞬間だったのかもしれない。

✧ 最後に

どんなに「愛してる」と言われても、

それが「傷つけて当然」の免罪符になるなら、

それは愛ではありません。

私は、自分が信じる愛を教えた。

でも、それを受け取るかどうかは、彼の問題です。

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