「逃げたら負け」と思っていました。
ちゃんと話し合わなきゃ、向き合わなきゃ、そうじゃないと自分が間違っている気がして。
でも、それはずっと、自分をすり減らす日々の繰り返しでした。
目次
同じ空間にいるだけで、息が詰まるようになっていった
私が苦しんでいるのに、夫は楽しそうに過ごしていた。
平気そうな顔でゲームをして、テレビを見て、スマホをいじって。
その横で、私は泣きたくなるほど孤独でした。
何を話しても、「それは違う」「おかしい」「お前の言い方が悪い」と否定され、
何も言えなくなっていった。
発言することすら怖くなって、口を閉ざすようになりました。
緊張感が走る日々。
笑顔も雑談もなくなり、ただ生活音だけが響く部屋。
同じ空間にいることが、私にとっては“我慢の連続”だったんです。
一緒にいるのをやめたのは、逃げじゃない
無理だったんです。
だから私は、家の中で距離を取るようになりました。
別々の部屋、別々の時間、別々の空気。
「逃げた」と言われるかもしれません。
でも、私はようやく気づけたんです。
これは“自分を守る”という選択だったと。
あのとき距離を取らなかったら、私は壊れていたと思います。
誰かの価値観で「逃げるのは悪い」と決めつけられても、
私の人生は、私が守るしかないから。
心が安心できる場所を、自分で選ぶ
「我慢してまで一緒にいる必要なんてない」
そう言ってくれた人の言葉に、どれほど救われたか分かりません。
逃げたっていい。
誰かの期待を裏切っても、自分の心を守ることは間違いじゃない。
そう思えるようになったのは、逃げずに「自分に正直になった」からです。

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