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【第9章|夫がカウンセリングを受け始めた日】変わり始めた夫とした約束

カウンセリングを受けたことで、これまでの自分の言動に向き合い、謝る言葉を口にした夫。

自分の過去を語り、「変わりたい」と話す姿に、私は少しずつ気持ちが揺れ動いた。

でも私は、もう言葉だけでは動けない。

だから、彼といくつかの約束をした。

それは責めるためのものではなく、これからの関係を築くために、どうしても大切にしてほしいこと。

• 上辺だけの言葉ではなく、行動で変わっていってほしいこと

• 言葉と行動に矛盾がないようにしてほしいこと
 言っていることとやっていることがちぐはぐだと、何を信じたらいいのか分からなくなるから

• すぐに口を挟まずに、「信じているから見守る」という姿勢を持ってほしいこと

• 人の話を最後まできちんと聞いてほしいこと
 途中で遮られると、それだけで気持ちがしぼんでしまう

• 自分の考えや常識だけで、「正しさ」を決めつけないでほしいこと

• もし「自分の世界」を守ることに必死になっていると気づいたら、
 立ち止まって見つめ直してみてほしいこと

• 自分の価値観を、人に押しつけないように意識してほしいこと

どれも、無理なことではないと思っている。

でも、忘れてしまいそうになるときには、こうして「言葉」にして残しておきたい。

あの日交わした約束を、私もあなたも、ちゃんと覚えていられますように。

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