モラハラのある関係の中で暮らしていると、自分の気持ちをそのまま口にすることが、とても難しくなっていきます。
「何を言っても否定される」「話しても通じない」「余計なことを言って怒らせたらどうしよう」――そんな不安がいつも頭にあって、だんだんと、言葉を飲み込むのが当たり前になってしまう。
でも、それは本当はとても苦しいこと。
自分の心にフタをしてばかりだと、やがて何が正直な気持ちだったのか、自分でも分からなくなってしまいます。
私自身、夫と話すときには常に緊張していて、本音を口にすることなどできませんでした。
でも、そんな中でも――
子どもと話しているときの私は、少しだけ安心して素直な自分でいられたのです。
あの感覚を取り戻したい。
そのためには、少しずつでも「安心して話せる人」を増やしていくことが大切だと気づきました。
安心できる人間関係は、いきなりできるものではありません
信頼関係は、ゆっくりと築くものです。
「今は誰にも話せない」「人に頼るのが怖い」という方も、焦らなくて大丈夫。
少しずつ、「この人には言ってみようかな」と思える人との出会いを広げていくことが、心の安全基地を作っていく第一歩になります。
安心して話せる人を少しずつ増やす5つの方法
1 「この人は少し安心かも」と感じた瞬間をメモしておく
→ 雑談の中でも、自然体でいられた人は誰だったか?
→ それを後から振り返ることで、自分にとっての「安心」を知る手がかりに。
2 まずは共通の話題だけを楽しむ関係から始める
→ 無理に深い話をしなくても、趣味や生活のことなど、小さな共感を重ねることが信頼の種になります。
3 悩みを話すときは「結論のいらない話」として伝える
→「ただ聞いてもらえるだけでいい」という前置きをつけることで、相手も安心して話を聞けます。
4 自分の弱さを少しずつ言葉にしてみる
→「最近ちょっと疲れ気味で…」といった軽い弱音から始めてみると、距離がぐっと縮まります。
5 “合わない”と感じたら、無理に関係を続けない
→ 安心できる関係を築くためには、自分を守る線引きも大切です。
少しずつ、自分が「ありのままでいられる」場所を広げていくことが、モラハラから心を守ることにもつながります。
焦らなくて大丈夫。
信頼できる人は、すぐそばにいるかもしれません。
その小さなきっかけを見逃さずに、大切にしていけますように。
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