──夫の暴言の根っこには、義父の影があると思うから
夫が2回目のカウンセリングを受けたあと、自分の過去とも向き合ったという報告をくれました。
私は真っ先に、「義父の影響について話したのかな」と気になりました。なぜなら、夫が私に向かって言った言葉と、義父が話していた言葉があまりにも似ていたからです。
たとえば──
「あなたのために言っているんだ」
「それじゃ何も成長しないよ」
この言葉は、義父も夫も、まったく同じように使っていました。
強い口調で、相手の感情や状況を無視したまま「正しさ」で押し切るように。
私はそれに、長年苦しめられてきました。
夫に「義父のこと、カウンセリングで話した?」と聞くと、
「もちろん話したよ」と言いました。
でもそのあとの言葉に、私はひっかかりました。
「義父もあるけど、それだけじゃない。他の環境とか、俺がどう生きてきたかもある。取捨選択して、結局は自分が選んできたことだから」
そして夫はこう続けました。
「実家を出てから20年以上経ってるし、結局は自分の責任なんだよ」
それを聞いて、私は複雑な気持ちになりました。
「自分の責任」だと受け止める姿勢そのものは悪くない。
むしろ、そうやって自分を見つめようとしているんだろうとも思います。
でも、本当に自分と向き合うなら、「自己責任」で終わらせることはしないでほしいんです。
義父がどんな人で、どんな言葉を浴びせてきたか。
その影響が夫の中にどれだけ根深く残っているか。
そこから目を背けずに見てほしいと思っています。
なぜなら、義父の価値観が、今の夫の言動の中に確かに生きているからです。
それを「過去」と切り離してしまえば、また同じことが繰り返されてしまう気がして、怖いんです。
私は今、「許さなきゃ」「信じなきゃ」と思い込んでいた気持ちを手放して、
自分の感覚を大切にしたいと思っています。
だからこそ、夫には本当の意味で自分のルーツや影響源と向き合ってほしい。
「自分のせいだから」と片付けないで、その奥にあるものにも目を向けてほしい。
それが、私の本音です。
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