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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】私を見ていなかった人

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ずっと見ていたのは、私ではなく父親だった

結婚してから、私はずっと疑問に思っていたことがありました。

どうして、私にこんなにも冷たく、支配的に振る舞うのだろう?

どうして、夫からの愛情を感じられなかったのだろう?

最近になって、少しずつ点と点がつながってきた気がしています。

それは、夫が「父親に認めてもらいたい」という思いを、ずっとこじらせていたからなのかもしれない、ということです。

父親と同じように振る舞えば、認めてもらえると思った

夫の家庭は、義父が強く支配的な存在で、家族の中で絶対的な力を持っていました。

夫はそんな父親の期待に応えようと頑張ってきたように見えます。

でも、どうやっても十分に認めてもらえない。

その結果、「父親と同じように振る舞えば、自分も認められるかもしれない」と考えるようになったのではないかと思うのです。

だからこそ、結婚生活においても、夫は無意識に「支配する側」であろうとしたのではないか。

「支配できる相手」を求めていたのではないか。

私は、理想の“従う妻”ではなかった

もし、私が何も言わずに従うタイプだったら、夫にとって“理想の妻”だったのかもしれません。

けれど私は、結婚してすぐに自分の考えを伝え、意見を言いました。

すると夫は、その“違和感”に過敏に反応し、私の意見を頭ごなしに否定するようになっていきました。

「言い訳をするな」

「それ以上言ってはいけない」

「ちゃんと謝れるだけ、うちの母親の方がましだ」

そんな言葉が並ぶようになり、私の存在そのものが、夫にとって“理想を壊すもの”になってしまったように感じています。

結婚してからも、夫は私ではなく父親を見ていた

夫は、私のことを本当に好きだったのではなかったのかもしれません。

自分が父親に近づくための“ツール”として、支配できる相手が必要だった。

それがたまたま私だっただけ。

私が誰か、何を考えているか、どう生きてきたか――

そんなことには、関心がなかったように感じます。

夫がずっと見ていたのは、私ではなく、父親だったのです。

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