chibana– Author –
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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】条件付きの愛情に、心が疲れていった
「条件付きの愛」に疲れ果てた日々 子どもにまで“取引”を持ち込む夫 夫は、子どもにこう言うのが癖でした。 「〜してくれたら、〜してもいいよ」 おもちゃを片付けたらテレビを見ていい、宿題をしたらお菓子を食べてもいい──。 一見しつけのように見えるか... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】私を見ていなかった人
ずっと見ていたのは、私ではなく父親だった 結婚してから、私はずっと疑問に思っていたことがありました。 どうして、私にこんなにも冷たく、支配的に振る舞うのだろう? どうして、夫からの愛情を感じられなかったのだろう? 最近になって、少しずつ点と... -
怖いから逃げる。それは間違いじゃない
――同じ空間にいるだけで心が縮こまるとき 今、私は夫と同じ空間にいないようにしています。 できるだけ顔を合わせないようにして、生活時間もずらしている。 でもどうしても、たまたま居合わせてしまう瞬間がある――。 そのとき、私は「怖い」と思ってしま... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】人の幸せを心から喜べなくなった
―置き去りにされた気持ちの奥で 昔は、友だちの幸せが嬉しかった 結婚の報告、出産の知らせ、旅行の写真。 以前の私なら、「よかったね!」と心から言えた。 大切な人の幸せは、自分のことのように嬉しかった。 でもいつからだろう。 その気持ちが薄れてし... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】夫の矛盾に疲れ、言葉が刺さらなくなった日
―「信じていいの?」が口ぐせになっていた 初めは、信じようとしていた 夫の言葉には、いつも“正しさ”がまとっていた。 「お前のためを思って」「普通はこうだから」 理屈はいつも整っていたし、感情よりも言葉が先に出ていた。 私はそのたびに、「きっと... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】外で人と話すことが怖くなった
―「普通の会話」が、できなくなっていく感覚 人と会うのが、なぜこんなに怖いのだろう? 以前の私は、人と会って話すのが好きでした。 挨拶をして、笑い合って、何気ない会話を楽しんで。 そんな時間が、ささやかな癒しだったのに。 ある時から、それがだ... -
モラハラかもしれない——我が夫の「口癖」に込められた支配のサイン
「それって私のため? それとも、あなたの支配?」 玄関でガチャッと音がすると、心臓がギュッと締めつけられるような感じがした。 夫が帰ってくる時間が恐怖の時間だった。 「なんなんだよこれは!」 今日は何を怒られる?---- どれもこれも、言われ... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】静かに、でも確実に、心は壊れていった
崩壊は、突然ではなかった 私の心が壊れたのは、ある日突然ではありませんでした。 何か大きな事件があったわけでも、誰かにひどい言葉を投げつけられたわけでもない。 むしろ、毎日は淡々としていて、日常は「平穏」とすら呼べるほどだったのです。 でも... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】決定権のない生活、私の居場所はどこにある?
「私の意見」は、どこにもなかった 「どこに行きたい?」 そう聞かれると、一瞬だけ自分にも選択肢があるような気がする。 でも、私が口にした場所はすぐに否定される。 「そこに行くと、こんなデメリットがあるよ」「本当にそれでいいの?」「子供たちを... -
【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】モラハラかもしれないと検索し始めた夜
はじめて「モラハラ」という言葉が浮かんだ日 その夜もまた、夫と口論になりました。 きっかけは、ほんの些細なこと。 けれど、夫の“注意”は、いつのまにか私を責める言葉に変わっていきました。 「なんでそんなこともわからないの?」 「アホか」 何も言...