ずっと見ていたのは、私ではなく父親だった
結婚してから、私はずっと疑問に思っていたことがありました。
どうして、私にこんなにも冷たく、支配的に振る舞うのだろう?
どうして、夫からの愛情を感じられなかったのだろう?
最近になって、少しずつ点と点がつながってきた気がしています。
それは、夫が「父親に認めてもらいたい」という思いを、ずっとこじらせていたからなのかもしれない、ということです。
父親と同じように振る舞えば、認めてもらえると思った
夫の家庭は、義父が強く支配的な存在で、家族の中で絶対的な力を持っていました。
夫はそんな父親の期待に応えようと頑張ってきたように見えます。
でも、どうやっても十分に認めてもらえない。
その結果、「父親と同じように振る舞えば、自分も認められるかもしれない」と考えるようになったのではないかと思うのです。
だからこそ、結婚生活においても、夫は無意識に「支配する側」であろうとしたのではないか。
「支配できる相手」を求めていたのではないか。
私は、理想の“従う妻”ではなかった
もし、私が何も言わずに従うタイプだったら、夫にとって“理想の妻”だったのかもしれません。
けれど私は、結婚してすぐに自分の考えを伝え、意見を言いました。
すると夫は、その“違和感”に過敏に反応し、私の意見を頭ごなしに否定するようになっていきました。
「言い訳をするな」
「それ以上言ってはいけない」
「ちゃんと謝れるだけ、うちの母親の方がましだ」
そんな言葉が並ぶようになり、私の存在そのものが、夫にとって“理想を壊すもの”になってしまったように感じています。
結婚してからも、夫は私ではなく父親を見ていた
夫は、私のことを本当に好きだったのではなかったのかもしれません。
自分が父親に近づくための“ツール”として、支配できる相手が必要だった。
それがたまたま私だっただけ。
私が誰か、何を考えているか、どう生きてきたか――
そんなことには、関心がなかったように感じます。
夫がずっと見ていたのは、私ではなく、父親だったのです。
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