結婚してからずっと、夫の言動にどこか引っかかるものを感じていました。
「正しさ」や「正論」がいつも先に立ち、私の気持ちはいつも後回しになる。
それでも、「家族だから」「愛されてるから」と思い込もうとしていました。
でも、ふとある日、気づいてしまったのです。ーーー
夫の口調や態度が、どこか義父と似ていることに。
モラハラの根っこは家庭環境にあるのかもしれない
夫と、義父に共通した”口癖”
夫はよく「あなたのために言っている」と言って、私の選択に口出しをしてきました。
でも、私にとってそれは“信じてくれていない”という感覚を強くさせるものでした。
義父もまた、義母に対して「あなたのために言っているんだ」と言っていたことを思い出します。
夫の言い方は、まるで義父にそっくりでした。確実に影響を受けているーー
そう感じずにはいられませんでした。

高圧的な義父の言動
ある日、義父と話しているときに、強烈な「圧」を感じたことがありました。
「ハネムーンにまだ行けていないんです。」と口にしてみたところ、
「ハネムーンもいいけど、家族旅行をしないか」
と自分の都合のいい様に話題を変え、家族旅行の計画を建て始めました。
そして実際に押し切られて、ハネムーンよりも前に親族旅行に行くことになったのです。
産後長男を出産した直後には、
「もっと近くに住んでいたらなぁ」と言われました。
それも、しつこいくらい繰り返し何度もーーー
この人が言うことは大袈裟ではなく、「本当に叶えようと行動に移す」そんな怖さがあった。
夫婦で今から楽しもうとしているところ、強引に入ってこようとする。
「義父がそばにいると、私が私の人生を生きられなくなるかもしれない。」ーー
そんな危機感を感じました。
こちらがやんわり断っても、義父の言う言葉は、「おまえたちの考えより、俺の望みの方が優先だ」と言われているようでした。
私の気持ちは、その場にいないものとして扱われているようで、どんどん押しつぶされていきました。
夫もまた同じだった
夫からも何かにつけて、「知花が言っていることはおかしい」「知花がやろうとしていることは大体間違っている」と繰り返し否定の言葉を掛けられてきました。
この人もまた、“相手の感情を尊重する”ということができない人なんだと、わかってしまったのです。
カウンセリングは、どこまで効果があるのだろう
夫は今、カウンセリングに通っています。
それも、夫から「自分も見てもらえるか」と言ってきたことがきっかけです。
これは大きな一歩だと思いたい。
でも、正直に言えば「本当に変われるのかな?」という気持ちもまだ拭えません。
夫自身が、「親の影響を受けていたかもしれない」と自覚できるようになること。
それができたとき、初めて“変化”が始まるのかもしれない。
でも、もしそこまで届かず、「俺は悪くない」「昔のことだから関係ない」と切り捨てられたら――
私は、また同じ痛みにさらされるだけなのかも、と怖くなるのです。
今の私は、迷いの中にいます
家庭環境は変えられない。
でも、自分のこれからは、自分で選びたい。
夫を信じたい気持ちも、もう無理かもしれないという不安も、どちらも本音です。
これからも一緒にいくのか、別々の未来を選ぶのか。
まだ答えは出ていないけれど、少なくとも――
私はもう、ただの“我慢”で生きることはやめようと思っています。
夫の背景を知っても、許せない気持ち
夫が高圧的な義父に育てられてきたことは、理解しています。
それでも私が長年傷つけられてきた、という事実は変わらない。
いっそのこと、許してしまったほうが楽かもしれない。ーーー
何度も思いました。
それでも、やっぱり許せない。
今は、それでいいと思っています。
夫の問題は、夫のもの。自分の素直な心に向き合っていきたい。
あなたも、許せない気持ちを抱えていませんか?---
許せないなら、それでいい。
許すのは、あの時の自分だけでいい。
今日も、あなたがあなたでいられますように。
次回予告
「話しても伝わらない本当の気持ち」
気持ちを伝えているのに、相手になかなか伝わらない。
それどころか、私の気持ちそのものを否定される日々について綴っています。
あなたは、あなたの気持ち、パートナーに大切にしてもらえていますか?
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