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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】モラハラは家庭環境のせい?夫と義父の共通点に気づいた日

結婚してからずっと、夫の言動にどこか引っかかるものを感じていました。

言葉の端々に、「正しさ」や「正論」が詰まっていて、私の気持ちはいつも脇に追いやられていた。

それでも、「家族だから」「愛されてるから」と思い込もうとしていました。

でも、ふとある日、気づいてしまったのです。

夫の口調や態度が、どこか義父と似ていることに。

目次

モラハラの根っこは家庭環境にあるのかもしれない

夫はよく「君のためを思って」と言って、私の選択に口出しをしてきました。

でも、私にとってそれは“信じてくれていない”という感覚を強くさせるものでした。

ある日、義父と話しているときに、強烈な「圧」を感じたことがありました。

「ハネムーンもいいけど、家族旅行をしないか」

「もっと近くに住んでいたらなぁ」

そう言われたとき、私たちの新婚の時間や、夫婦で築こうとしていた距離感を、あっさりと無視されたように感じたのです。

こちらがやんわり断っても、何度も繰り返されるその言葉は、「おまえたちの考えより、俺の望みの方が優先だ」と言われているようでした。

私の気持ちは、その場にいないものとして扱われているようで、どんどん押しつぶされていきました。

また、別の場面ではこんな言葉もありました。

「なんでそうなるんだ?」

「こっちは会いたいって言ってるだけだろ」

まるでこちらの気持ちを無視して押し通すような態度。

この人もまた、“相手の感情を尊重する”ということができない人なんだと、はっきりわかってしまったのです。

そしてそのとき、夫の言動にも、同じ色が重なって見えたのです。

「愛されているはずなのに苦しい」理由

夫に「大切だから口出しした」と言われたことがありました。

その言葉を信じたくないわけじゃない。

でも、私が本当に欲しかったのは「信じて、見守ってくれる」ことでした。

私が選ぶ道を、ちゃんと信じてもらいたかった。

でも実際は、何かを選ぶたびに細かくチェックされたり、注意されたりすることが多くて。

「やっぱり私は信用されない人間なんだな」と、心のどこかで思い続けてきました。

仕事を辞めて、時間も自由も手放して、家事や育児に尽くしてきた。

それでも返ってくるのは、心配という名の口出しばかりで――

私はずっと、報われない悔しさを抱えていました。

カウンセリングは、どこまで効果があるのだろう

夫は今、カウンセリングに通っています。

これは大きな一歩だと思いたい。

でも、正直に言えば「本当に変われるのかな?」という気持ちもまだ拭えません。

夫自身が、「親の影響を受けていたかもしれない」と自覚できるようになること。

それができたとき、初めて“変化”が始まるのかもしれない。

でも、もしそこまで届かず、「俺は悪くない」「昔のことだから関係ない」と切り捨てられたら――

私は、また同じ痛みにさらされるだけなのかも、と怖くなるのです。

今の私は、迷いの中にいます

家庭環境は変えられない。

でも、自分のこれからは、自分で選びたい。

夫を信じたい気持ちも、もう無理かもしれないという不安も、どちらも本音です。

これからも一緒にいくのか、別々の未来を選ぶのか。

まだ答えは出ていないけれど、少なくとも――

私はもう、ただの“我慢”で生きることはやめようと思っています。

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