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【第10章|冷めた後の気づき】義父へのコンプレックスに、私は利用されていただけだった

全部つながった――そう思った瞬間がありました。

夫の根っこにあったのは、義父への深いコンプレックス。

その埋め合わせのために、私は利用されていただけだった。

そう気づいたら、もう理由を探す必要はなくなった。

「これが答えなんだ」

腑に落ちた瞬間、涙がすーっと流れた。

けれど、時間が少し経つと、胸の奥から別の感情が込み上げてきた。

寂しさ、悲しさ、そして残念さ。

「あの時間も、あの会話も、全部そういうことだったのか」

そう思うと、信じたかった自分の気持ちや、愛情があったと信じた日々までもが否定されたような気がした。

納得と同時に、喪失感が押し寄せる。

それでも、この事実からはもう目をそらさない。

目次

感情を整理するということ

人は、真実を知ったときに必ずしもすぐ解放されるわけではありません。

むしろ、わかったあとに初めて、悲しみや悔しさと正面から向き合うことになる。

「どうしてもっと早く気づけなかったんだろう」

「なぜあのとき、あの言葉を信じてしまったんだろう」

そんな後悔が、じわじわと湧き上がる。

でも、これらの感情は、過去をやり直すためのものではなく、自分の心を守る境界線を描き直すために出てくるのだと、今は思います。

これからの自分へ

この気づきは、私にとってゴールではなくスタート。

義父へのコンプレックスから解放されない夫の人生に、私は巻き込まれ続ける必要はない。

自分の人生を自分の意思で選ぶために、この事実を土台として歩いていく。

読んでくれたあなたへ

もしあなたが、誰かの過去や劣等感を埋めるための存在にされていると感じているなら――

それは、あなたの価値の問題ではありません。

あなたは本来、その人の「不足を埋める役割」ではなく、自分自身として尊重されるべき存在です。

気づくことは痛みを伴うけれど、その痛みこそが、あなたを自由へと向かわせる第一歩になるはずです。

⚪︎アイキャッチ画像用の短いキャッチコピー「気づいたら、涙がすーっと流れた。」

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