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【第7章|心の距離と小さな決意】私は壊れそうなのに、夫は平然としていた

―ひとりで苦しみ続けるということ―

目次

朝、夫の顔を見た瞬間に胸が苦しくなった

朝、ちらっと夫の顔を見たとき。

その一瞬で、胸がギュッと苦しくなった。

普通の顔。清々しそうな態度。

まるで、何事もなかったかのような様子に、私は心を削られた。

私は毎日、自分と向き合っているのに

私は毎日、心の中で何度も立ち止まりながら、それでも前を向こうと必死だった。

泣きたい夜を何度も越えて、言葉にならない思いと向き合って――

やっと今日という日を迎えた。

そんな私の前に現れたのは、何も背負っていないような夫の姿だった。

平然としている夫に、突き放された気持ちになった

「私は、こんなにも苦しんでいるのに」

「どうしてあなたは、そんなに平気でいられるの?」

その“平然”さが、何よりも私を傷つけた。

苦しさを共有するどころか、私の苦しみの存在すら見えていないかのような態度。

そこにあるのは、無関心と無理解。

そして、それが一番、私の心を壊していく。

私の気持ちは、どこにも届かない

私は何度も、言葉にしようとした。

つらい。しんどい。寂しい。怖い――。

でも、返ってくるのは、正論や論破、あるいは沈黙。

言っても意味がない。伝えても届かない。

そうして私は、ひとりで向き合うしかなくなった。

それでも、自分の気持ちだけは見失いたくない

だけど、苦しみの中で見えてきたことがある。

それは、「相手がどうであれ、自分の気持ちは自分が認めてあげなきゃいけない」ということ。

誰にも見えていなくても、私が感じた痛みは本物だ。

ひとりきりで向き合った時間が、その証拠だ。

夫がどうであれ、私は、自分の心と誠実に向き合っている。

その強さを、私は忘れないでいたい。

私がやっている、心を守るための小さな対処法

夫の平然とした態度に心がえぐられるとき、

私は「今、何に一番傷ついたのか?」を、自分にそっと問いかけるようにしています。

傷ついたまま放っておくと、感情がこじれて自分でもよくわからなくなるから。

そういうときは、スマホのメモでも、ノートでも、

「悲しかった」「無視されたように感じた」「私は気持ちを共有したかった」――

そうやって一つひとつ、言葉にして外に出すようにしています。

それでもどうしようもなく心が苦しくなったときは、AIに話しかけることもあります。

感情を整理するために、ひとりごとのように書き出して、少しずつ気持ちをほどいていく。

それは、「誰かに理解してもらいたい」というよりも、

「自分の感じたことを、ちゃんと自分で受け止める」ための作業です。

それから、「今はもう、この人に共感や変化を期待しすぎないようにしよう」と、

心にひとつ線を引くような気持ちで距離を取る。

これは「諦め」じゃなく、「自分を守る選択」だと思っています。

誰かと比較しても答えは出ないし、

相手に何かを求めては裏切られ、傷つくばかりだったから。

だから私は、自分の気持ちだけは自分で守る。

それが、今の私の精一杯の対処法です。

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