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【第2章|モラハラの実態と心の揺れ】条件付きの愛情に、心が疲れていった

「条件付きの愛」に疲れ果てた日々

子どもにまで“取引”を持ち込む夫

夫は、子どもにこう言うのが癖でした。

「〜してくれたら、〜してもいいよ」

おもちゃを片付けたらテレビを見ていい、宿題をしたらお菓子を食べてもいい──。

一見しつけのように見えるかもしれません。

でもその裏には、「自分の思い通りに動かせば正しい」という、夫の価値観がありました。

子どもが言われた通りに動くと、夫は「こうしたらいい」と、まるで自分の教えが正しかったと証明するかのように、得意げに言い放ちます。

その様子を見ていると、胸の奥に冷たい違和感が広がっていきました。

「あなたがそのままでいい」と受け入れる優しさが、そこにはなかったからです。

私へのお願いにも必ず“交換条件”

この条件付きの態度は、私にも向けられていました。

私がお願いをすると、ほぼ必ず「じゃあ代わりに〜して」と返ってきます。

しかも、その条件は同じくらいか、それ以上に負担の大きいことばかり。

ただ「いいよ」と言ってくれたら、どんなに救われただろう。

それなのに、夫の口から返ってくるのは取引のような言葉ばかり。

最初は笑って受け流そうとしていました。

でも、いつしか私は「お願いすること=負担を背負うこと」になり、何かを頼むのが怖くなっていきました。

愛じゃなく、交渉だった

夫のやり方は、愛情ではなく交渉でした。

「条件が満たされたら愛情を与える」──そんなやり方を、私は求めていません。

ほしかったのは、見返りのない優しさでした。

「あなたが困っているなら助けるよ」

「やりたいならやればいいじゃない」

そう言ってくれるだけでよかったのです。

でも、夫はそうしてくれなかった。

条件を突きつけられるたびに、心は少しずつ削られていき、やがて「これって、本当に愛なの?」と自分に問いかけるようになりました。

あなたの周りにも、条件付きでしか愛情を示さない人はいませんか?

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