MENU

【第8章|家庭内別居を始めた日】逃げたら負けじゃない、自分を守る選択

「逃げたら負け」と思っていました。

ちゃんと話し合わなきゃ、向き合わなきゃ、そうじゃないと自分が間違っている気がして。

でも、それはずっと、自分をすり減らす日々の繰り返しでした。

目次

同じ空間にいるだけで、息が詰まるようになっていった

私が苦しんでいるのに、夫は楽しそうに過ごしていた。

平気そうな顔でゲームをして、テレビを見て、スマホをいじって。

その横で、私は泣きたくなるほど孤独でした。

何を話しても、「それは違う」「おかしい」「お前の言い方が悪い」と否定され、

何も言えなくなっていった。

発言することすら怖くなって、口を閉ざすようになりました。

緊張感が走る日々。

笑顔も雑談もなくなり、ただ生活音だけが響く部屋。

同じ空間にいることが、私にとっては“我慢の連続”だったんです。

一緒にいるのをやめたのは、逃げじゃない

無理だったんです。

だから私は、家の中で距離を取るようになりました。

別々の部屋、別々の時間、別々の空気。

「逃げた」と言われるかもしれません。

でも、私はようやく気づけたんです。

これは“自分を守る”という選択だったと。

あのとき距離を取らなかったら、私は壊れていたと思います。

誰かの価値観で「逃げるのは悪い」と決めつけられても、

私の人生は、私が守るしかないから。

心が安心できる場所を、自分で選ぶ

「我慢してまで一緒にいる必要なんてない」

そう言ってくれた人の言葉に、どれほど救われたか分かりません。

逃げたっていい。

誰かの期待を裏切っても、自分の心を守ることは間違いじゃない。

そう思えるようになったのは、逃げずに「自分に正直になった」からです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次