――同じ空間にいるだけで心が縮こまるとき
今、私は夫と同じ空間にいないようにしています。
できるだけ顔を合わせないようにして、生活時間もずらしている。
でもどうしても、たまたま居合わせてしまう瞬間がある――。
そのとき、私は「怖い」と思ってしまいます。
心臓がきゅっと縮んで、息が詰まるような感覚。
だから私は、逃げるようにその場を離れます。
自分を守るという行動
「逃げるなんて情けない」と思われるかもしれません。
けれど、私は逃げることで、自分を守っているのです。
誰かの怒鳴り声や、冷たいまなざし、無言の圧力。
過去に何度も何度も心を削られてきたから、私の体はちゃんと覚えています。
あの時感じた「怖い」が、今も同じように再生される。
だから逃げるのは、正常な反応。
自分を見捨てていないからこそ、私は逃げられているんです。
恐怖は「目に見えない暴力」でも起こる
物理的な暴力がないから、
周りには「大げさ」と思われてしまうこともあります。
でも本当は、
• 言葉のトゲ
• 否定される空気
• 無視される沈黙
• 見下される視線
それらが積み重なって、体の奥に「恐怖」が根づいているんです。
だから「ただ居合わせただけ」で恐怖が走ることは、何もおかしくありません。
「怖い」を無視しないで
「たまたま一緒にいるだけだし」
「本当は逃げなくても大丈夫なはず」
そう思い込もうとすると、かえって自分の感覚をすり減らしてしまいます。
今の私は、「怖い」と思ったときに逃げるという選択肢を持てている。
それは、自分を信じている証でもあります。
いつか「逃げなくていい」場所へ
いつも逃げていると、自分が弱くなったように思える日もあるけれど、
本当に目指したいのは、逃げなくても安心できる場所。
恐怖を感じなくてすむ人間関係。
心が自然体でいられる空間。
そういう場所に、少しずつ近づいていけたらと思っています。
まずは、逃げる自分を責めないこと。
それが、次の一歩への準備になると信じて。
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