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【第8章|家庭内別居を始めた日】親にも言えない、本当の気持ち

「大丈夫」って、何度も言ってきました。

本当は、全然大丈夫じゃなかったのに。

今も、親には本当のことを言えていません。

目次

安心させたかった。迷わせたくなかった。

私の親は、どちらかというと「ちゃんとした家庭」にこだわる人でした。

近所や親戚の目を気にして生きてきた人。

私のことも、「ちゃんとした家に嫁いでほしい」と言っていました。

だから、夫との関係がうまくいっていないこと、

心がすり減っていたこと、

誰にも相談できなかった。

心配をかけたくなかった。

「そんな人とは別れなさい」なんて言われたら、

私はまた、自分の気持ちを後回しにしてしまう気がして。

話せないのは、まだその勇気が持てないから

何度も伝えようとしたことがあります。

「実はね……」と切り出しかけたことも。

でも、言葉が喉の奥でつかえてしまう。

涙が出そうになるのを、ぐっと飲み込んで、

また「大丈夫だよ」と笑ってしまう。

本当は、もうずっと限界だった。

でも、それを認めるのが怖かった。

親の前では「ちゃんとしてる娘」でいたかった。

少しでも安心させたかった。

私は、まだそのままの気持ちを伝えられていない

「言わなきゃ」と焦る自分と、

「言えないよ」とすくむ自分が、心の中でせめぎ合ってる。

何が正解かは、わからない。

でも、言えないことを責めるのはもうやめたい。

私なりに、今は自分の心を守ることを優先しているだけ。

それは、逃げじゃない。

まだ話せる状態じゃないだけなんだ。

いつか、素直に「つらかった」と言える日まで

少しずつ、心の中の言葉をこうして書き出せるようになった。

だから、いつかきっと、

「大丈夫じゃなかった」と親にも伝えられる日が来ると思う。

無理に話す必要はない。

でも、自分の本音を守りながら、

少しずつ前に進めたらと思っています。

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